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06.11/15 ばたばた劇

なにもこんな時に、というタイミングで2つの引っ越しをしました。あ、まだひとつしか終わってないから「します」になるのか。アトリエを探しだしたら、1件目のところでここかも。と思ってしまってすぐに決めてしまいました。
靫公園のそばのビルの5階の一室。普通のオフィスビルで、蛍光灯だし新しくもないけど、古くもない普通のビルです。
彼の知り合いが入っているビルだったり、同じような服飾関係の方がいたり、ビルのオーナーの方がとても優しそうだったり、公園はすぐそばだったりという、なんだか周りのものに惹かれて決めたのでした。
いい感じのアトリエにするのは、入る人次第なのかも。という感じのビルです。
そんなわけで、アトリエが思いのほか早く決まってしまったので住まいのほうも今度結婚する彼の家に引っ越しすることになり、11月の最初の三連休で、大移動を開始しました。
アトリエに置くもの以外の生活用品だけだから、すぐにできるだろうと鷹をくくっていたのですが、物の多いわたしがそんなはずはありませんでした。かなり捨てたつもりですが、でもやっぱり物が多い。
1週間くらいかけて、やっと住める状態になってきました。お互い、仕事が忙しい時だったので仕事をおえて帰ってくると積みあげられたダンボールを見て、よけい疲れてしまって何もする気が起こらず、しばらくごちゃごちゃした物たちの中で暮らしました。
そのうち、頼んでいたこたつがきたり、わたしも今まで住んでいたほうの家をしばらくはアトリエとして使ったりして、なんだか快適に仕事と暮らしをこなしていました。
いやーでも、それにしてもなぜにこんなに忙しいときに。という感じで、ベネッセとサリダの締めきりがあり(昨日終わりました)受注の制作、発送があり、母、むすめ展の制作あり、引っ越しで出た粗大ごみを捨てる手配をしたり、引っ越しのもろもろの手続き、アトリエの契約の手続き、とまあ本当に忙しい。
先月は、結構暇だったので友達がきて遊びほうけていたのですが、嵐の前の静けさだったんだわ。と思うほど。
でも、動くときというのはこういうものなのかもしれませんね。
猫のハナも、大移動を一緒にしたんですが意外とすぐに新しい住まいにも慣れて朝は一緒にふとんから顔をだして寝ていたりします。冬の備えなのか、毛がほわほわになって一段と大きくなったように見えます。ころころとかわいいですが。

締めきりがおわって、ちょっとだけ気がぬけていますがでもまだまだやることが盛り沢山です。
今月末の母、むすめ展の搬入の前日にアトリエの引っ越しがあります。すごいスケジュールです。
毎日なんだか緊張感がある日々がつづいています。
メールのほう、なかなかちゃんと返信できずにいます、ごめんなさい。また落ち着いたら少しずつ返信していきますね。

06.11/2 母、むすめ展

11/28(火)から始まる、「母、むすめ展」のDMができあがりました。
今回も、東京にいる弟のけいちゃんにデザインしてもらいました。短い文章もかいてくれました。
実は春にわたくし結婚することが決まりまして、母、むすめという関係性は一生ものですが、でも独身の間での母、むすめという関係性で展覧会をすることができてよかったなあ。と思っています。
なんとなく、一本の線という形でしたかった展覧会だったのです。つながっていく、という意味では一本なのですが、むすめという立場でまだ親離れできず、親もどこか子供は子供のままで、と思っている間の最後のきわきわの雰囲気がただようような。
わたしにとって母は、いつまでも母ですがこのところ母の女性だった頃というと失礼な話ですが、母がまだ独身で母になる前のひとりの女の人としての母を想像したりします。
母が父と結婚したのが、ちょうど今のわたしと同じ年齢の27才のときです。2年程前に父と母が出会った頃のことを詳しく聞いたことがあります。結婚前の女性って、どこか安定しなくて複雑で不安定な部分があると思うんですが(みんなそうだとは思いませんが)そういう時の母がちゃんといたということ、そして今どんと安定感を持って存在している母がいるということ。とても安心します。
そして、なぜか結婚にいたるまでの母の話とわたしに今現在おこっている現象がどこか似通っていて、年齢的にも同じ時であったりということに、なんとなく母の遺伝子の存在感を感じたりしておもしろいなあ。と思ったりしています。
わたしが、母となぜ展覧会をしたかったかというと、今わたしの中にときどき顔をだす母の遺伝子、そして父の遺伝子の存在を発見するのがおもしろいからです。
母は、この展覧会で自分の今まで作ってきたもの、書いてきたもの、本にしたものをだすわ。とはりきっています。
若い時から絵をかくのが好きでアイドルを追っかけるよりもゴッホが好きになったり、芸術の世界にあこがれていた人です。でも美術の勉強を特別していたわけでもなく、普通の大学をでて好きでいろんなものを作ったりしていた人で、感覚や視点が一般的というよりも前に、のりこ的(母の名前はのりこです)なのです。なので、ある意味めちゃくちゃなんですが、ある意味、おおすげえ。の世界にもはいるわけです。
と、こんなふうに持ち上げすぎるとのりぴーもプレッシャーになるのでこのへんにしておきます。
でも、わたしにはそんなへんてこな視点というのがあんまりないんですよね。結構一般的。
こういうことをやっていて、一般的というのはちょっとだけコンプレックスでもありますが、でも時々どうしたんだこりゃ。というような変な形の作品ができあがったり、カタログブックのような本を作るときの軽さとか、そういう感覚を母からもらったような気がします。なんとなく自分の才能ではないよなあ。これはのりぴーやなあ。と感じたりします。
それとは反対に半分は父の遺伝子もはいっているわけで、ちゃんと整頓して作品を発表したり、サイトのデザインの感覚とかは、きっと父の遺伝子。商売感覚というのでしょうか。それは父ですね。政治的なことに異様に興味がでてしまうのも、父の遺伝子が大き
い。これはちょっとこまるけど。
そう思うと、なんかおもしろいんです。自分という存在がゼロから始まっていないというところが。
そんなつながった線みたいなものを、見終わった後に感じてもらえるような展覧会になったらいいなあ。と思っています。
ふたりで展覧会をするなんて初めてなので、搬入するまでイメージが全然わかないのが不安ですが、搬入している共同作業の中で、いっぽんの線を作っていけたらいいなあ。と思っています。
気を抜いて、先入観なく(これだけ書いておいてよくいいますが)見に来てもらえたら嬉しいです。
今度、父、むすめ展をやるというのもいいな。
母は、今度は弟のけいちゃんとやりたいわ。と言ったりなんかしています。

そんな展覧会前ですが、わたしも過去の作品だったり、母の線を感じるところのものを並べたりなので、クルールの個展前みたいに新作をどんどんうみだすー!というのではないので、作りまくっている。という感じではないんです。
作品を買いたいー!ときてもらう感じではなく、ちょうどいい季節なのでソーイングギャラリーの紅葉を楽しみにしながら、へんな親子のてんらんかいを暇つぶしみたいに、みにきてもらえたら、それがちょうどいいなあーなんて思っております。(はりきっている母は、おこるかもしれないけど(笑))

「母、むすめ展」
11/28(火)〜12/10(日)月曜定休 11:00〜18:00(最終日は17:00まで)
sewing gallery 大阪府枚方市星丘2-11-18星ヶ丘洋裁学校内 072-840-2476
http://homepage.mac.com/c_u_b/sg/

母のHPがただいま、パソコン故障中のため更新できなくなっています。残念ですが、しばらく対策を考え中なのでお休みしています。
みてくださっている方、申し訳ありませんがもうしばらくお待ちくださいね。

06.10/25 couleur

カタログ、ひさしぶりに更新しました。
実は、couleurという名前での作品制作は今回で最後になります。

さかのぼると、あれは多分今年の夏の終わり頃。
サリダで仲良くなったスタイリストの友達とお茶している時に話していたことがきっかけ。
成瀬さん、自分の名前でやったら?naruseって、筆記体とかのロゴとかかわいくない?
名前を変えるなんて、考えたこともなかった。いや、考えたこともあったけどあんまり考えなかった。
でもクルールという名前で仕事をし始めて、サリダやベネッセでの仕事、イラストの仕事、最初からやっていた作品制作以外のことをやり始めて、自分の中でちょっとした混乱みたいなものが起こったんですね。
だれかと一緒にする仕事は、ひとつのものをみんなで作る仕事なので基本的に考えるところの頭がちょっと違います。
布選びも、モチーフも、テーマに寄り添って考えていく。わたしのできる部分だけで完成ではなくて、わたしのパートは全体の中の一部分。調和をみださず、でもわたしにしかできないものを。と思いながら作っています。
最近、やっとだれかと一緒にする仕事のおもしろさみたいなものが、わかってきたような気がします。
なので、みんなで作っていくという仕事もずっとできるのであればやっていきたいなあ。と思っています。
それとは反対に、全部自分の意志と感性だけで作っていくのが、かばんや洋服などを作るcouleurでの世界でした。
等身大の今のわたしが、作りたいもの、着てみたいもの、ほしいもの、を作ってきました。couleurを始めた時は21の時なので、ゆるやかにですが、身につけるもの、ほしくなるものも少しずつ変わってきたところがあります。これからも、そうやって変わっていくんだろうなあ。とも思うので、ひとつのイメージにとらわれない形で続けていきたいなあ。と思ったのです。
例えばこの先、結婚をして子供ができたら子供服を作りたくなるだろうし、妊婦服もつくりたくなると思う。
一緒に成長していけたらおもしろいなあ。と思っています。なので、自分の名前でやるというのが一番しっくりくるような気がしたのでした。
そう決めたとたん、ここ最近、とても嬉しいことがつづきました。
アトリエを持つことができることになりました。今、物件を探し中ですが多分もうここだな。と思っているところがあります。お店ではないのですが、ときどき実物が見れる場所として展示会をしたり、予約をしてもらえたら直接購入できる場所となっていったらいいなあ。と思っています。場所はまだ決まってないから内緒ですが、また改めてHPで書こうと思っています。
もうひとつのいい事は、そのスタイリストさんがあるアバレルの企画室の方を紹介してくれました。
昨日早速、話しを聞きに伺ったのですがなんとも、願ってもないいい話でした。
自分ひとりではできなかったことが、できそう。とものすごく興奮して帰ってきました。そのアバレル会社というのが、クルールの最初の頃にお世話になっていたことがあったというのもあり、まわりまわっての縁も感じたりもします。
こんな仕事をしてて思うのが、まわりまわっての縁。どんな出会いもその後どこかでつながっていくことが多いなあ。と思います。まだ動きはじめたことではないので、またちゃんと動きだしたらちゃんと書いていきたいなあ。と思っています。
私生活でも、大きな変化がありそうです。もうなんだかそんな年なのかもね。
これはもう動くしかないんだろうね。

そんなこんなで、クルールとしての最後の作品。
スタンダードも、今回で最後になります。春からは、少し形をかえてまた定番ものも作っていこうと思っています。
11月にある、枚方のソーイングギャラリーでの「母、むすめ展」でだす作品も写真だけ掲載しました。こんな1点ものの作品をだそうと思っています。
couleurを始めて、春になったら6年目になります。ずっと見て下さっていた方、今まで本当にどうもありがとうございました。couleurというサイトはこのままずっと続けていきます。布もの作品のページだけあらたに作って、独立させていく感じになると思います。「ある日のハナシのシ」は、ずっとこのままの場所でつづけていきます。
今後、couleurだけで絵の個展をしたり、naruseだけで洋服の個展をしたりと、自分でチャンネルをかえながら活動していこうとおもっています。
そんなわけで、春からはnaruseもまたどうぞよろしくお願いいたします。

06.10/5 雨の日の散歩

なぜかここ何日かスランプな気分です。
スランプというとなんとなく違う気もするけど、でもなんだか作れない日が続きます。
時々、自分のやっていることに自信をなくす時があります。なにげなく言っただれかの言葉が強く残ってしまったり、自分の作ったものをみてどきどきしなくなったり。メランコリーになる時があるんですね。
でもこのメランコリーな気持ち、意外と大事でもあるんです。
今回のクウネルにも、メランコリーの処方せんのページがありましたね。見ましたか。
あの記事、けっこうおもしろかった。

朝方までそんな気持ちのまま起きていて、朝になってから眠りました。
お昼頃、郵便屋さんの呼び鈴で目をさまし、速達とともに受け取った手紙がありました。
バナナムーンでアルバイトをしていた方からの手紙。わたしの個展の期間中、お手伝いをしてくれていた方でした。
5册の「つれづれ」というフリーペーパーと手紙がはいっていて、一番新しい号のフリーペーパーには春にやったムーンダンス展のわたしのことも書いてありました。さんかくbagが好き。とかいてあります。
「つれづれ5」の、秋の休日のすごしかた、のところには、
◎近所の図書館へぶらり
◎早起きしてゆっくり朝ごはんをたべる
◎チョコレートのお菓子をつくる
◎近所をすこし散歩
◎夕方からでかけて映画をみにいく
◎母の漬け物をつけるのをてつだう
◎すこし遠いお出かけを計画する
◎喫茶店で温かい紅茶をたのしむ
◎夜更かしをして本を読む
◎編んだことのないマフラーを編んでみようとする
◎ゆるめの温泉にゆったりつかりにいく

なんだか、これを読んだ時すごくほっとしました。なぜだかわからないけれど、ほっとしました。
その後、あったかいお風呂につかりました。かるくお化粧をして、気負いないおしゃれをして、出さないといけない郵便と送ってもらった「つれづれ」とお返しのはがきをと切手とペンと本を持って、赤色の傘をさして近所のカフェへ歩いて行って久しぶりにひとりで外でランチをしました。ひとりでランチ、以前はよくしていたのに最近はだれかと一緒じゃないと行く気がしなくなっていました。
ごはんを食べた後に、はがきを書いて本を少し読んで郵便局へいって、帰り道に駅前の本屋で立ち読みをして、遠回りして帰りました。傘を持っていると、なんとなく自分の世界のまま歩いている気がします。
作品のことを考えていました。時間をかけて歩いていると頭の中ではいろんなことがゆっくり考えることができました。
こんな服をつくりたいな。あんな言葉はどうだろう。あんな写真の撮り方もいいな。
くるくると傘をまわすみたいに、いろんなことがゆっくりとでてきました。
歩くって、全然違うなあ。
普段、自転車族になっていてどこへ行くにも自転車。電車に乗ることも少なくなっていました。
なんとなくいつも追われているような気持ちがしていました。
外でゆっくりものごとを考えるのは、なんだかひさしぶりでした。ひとりの時間のいい使い方をした気がしました。
雨の日の散歩が、今回のわたしのメランコリーの処方せんになったみたいです。
さて、ちょっとずつ作りたいものをつくっていこう。
カタログのほうずっとお休みしているんですが、いいものできるまでもう少し待っていてください。ゴメンネ。


送ってくれた、つれづれ。ありがとうよ。

06.9/29 ぶつぶつ交換

なんだかずっと急須をさがしている時期がありました。
どうしても気に入ったものがみつからなくて、いろんな人にいい形の急須をしらない?と触れまわっていたんです。
そうしたら、「わたし同じ急須を2つも持っているからひとつあげようか」とサリダの撮影中だったと思うんだけど、たまたまきていた編集者の友達が言いました。sajiで買ったものだというから、きっといいものに違いない。と思って、一度みてみたい。と言いましたら、早速持ってきてくれたのが上の急須。ああ、この質感の急須をさがしていたのよ。とすぐに欲しい!と返事をしましたら、本当にくれました。作家ものだと聞いていたので高価なものだろうし、お金払います。と言ったら、いいよいいよ。と言うので、
ならかばんを作るからぶつぶつ交換ということにしませんか。というはこびに。
実はもうずいぶん前にした約束でした。忘れていたわけではないんだけど、昨日近所のスーパーで偶然その編集者と会って(実は家も近所)ずいぶん前に買ってくれたわたしのかばんを使ってくれていて、きゅうに今日つくろう!と思ったのでした。
できるだけ荷物がたくさん入るものを、と言っていたので大きいサイズのものを作りました。
やっとぶつぶつ交換が成立します。気に入ってくれるかな?
こういう普通の形のかばん、意外と作ったことがなかった。
でも、こないだサリダのみんなにどんなかばんが欲しい?と尋ねたら、まずA4、B4サイズのノートや本がはいること、いっぱい入れてもいっぱい入っているように見えないこと、というのが大きい要素らしい。
わたしは、あまり書類なんかを持って出歩かないので小さいかばんでちょうどいいのですが、きっと働く女性は大きいサイズじゃないとだめなんだろうね。でも大きいサイズのかばんではかわいいデザインのものが少ないんだって。
作る側としては、大きいサイズのものはあんまり凝ったデザインにするとださくなるような感じがして難しいんですね。まのびしてしまう感じ。小さいかばんだと、多少個性的なものでもきゅっとしているからかわいくみえる。なので、大きいサイズだとシンプルなものがいいなあ。と思うんだけど、シンプルすぎたらどこにでもあるかばんになってしまいそう。なかなか難しいところ。
むにゃむにゃしながら、布をあわせながら考えます。
だれかにプレゼントするものを作っているときって、とても楽しい。売るよりも楽しいんですね。
いや、売るのも楽しいけれど。(笑)