55

07.3/20 杢キリンという喫茶店

デジカメが壊れました。ふぃあんせに貸したら、壊れて帰ってきました。オイコラー!
でも多分、わたしが作ったデジカメ入れ(3/2の日記↓)の金具が液晶画面にあたってわれてしまったのだと思う。
あれ、商品化しなくてよかった・・
実は1週間くらい前の話で、デジカメのことを思うと悲しい気持ちになっていました。まだ購入して1年ちょっと。しかも、引っ越しのばたばたで保証書がみつからない。どうしてもこうしたって、みつからない。でんぐり返ししたってみつからない。
でも、いつまでもくやしがってもいられないので、修理センターに電話をかけてみると城東区に修理してくれる場所があるらしく、送ってもよさそうらしいけども、すぐになおるかどうか知りたかったし、保証書がないこともまだ説得してみたかったので、直接いってみることにしました。
蒲生4丁目という駅からバスで5分程。初めての場所はなんとなく旅人な気分にすぐになる安上がりなわたしです。でもよく考えてみたら前に住んでいた所の近くらしい。天気もいいし、なんとなく楽しい気持ちになってくる。
修理屋さんでは、保証書がないと本当にだめかどうか聞いてみてあげる。とのことだったので、もしかしていけるかも?と思いがけずな返答で軽い足取りで、来た道を歩いて駅までいく。
ここまで来たのだし、ひさしぶりに友達の喫茶店へいってみるか。と思い、ふらっと行ってみる。

大日という谷町線の終点にある駅から、歩いて10分くらいの住宅街にしまちゃんの喫茶店「杢キリン」があります。
3/15で3年目になります。同じ谷町沿線の千林大宮というところに住んでいた頃は、自転車でよくお茶を飲みに行っていました。
引っ越して電車でしか行けなくなったら、なかなか行く機会が少なくなってしまった喫茶店。
でも、最近杢キリンのサイトがなかなかいいのでよくのぞきます。文章から落ち着いたいい雰囲気が伝わってくるのです。
しまちゃんは、couleurを一緒にたちあげた友達で18の頃からの友達なので、ちゃんと仲良くしている友達では一番長いつきあい。もうすぐで10年になるのかな。
でも、昔からそうだけどわたしたちの関係はいつもそんなに密なつきあい方をしていない。
長野と大阪ではなれていた時が、実はいちばん密な時だったかもしれない。お互いの誕生日にはプレゼントを贈りあい、年に数回クルールの打ち合わせで会う時は、いつも大阪や神戸の素敵なお店につれていってもらったり、長野にも一度だけ来たことがあるな。メールや電話でときどき長い話をし、長野でまだまだこれからどうなるのか。と悩んでいた時は、大阪にいたしまちゃんの存在をよりどころにしていたところがあったな。
大阪へでてくると、これからいつでも会えるね!と話していたのに、そうなると意外と会わなくなる。(笑)
couleurも2人でやることをやめて、わたしがひとりでやることになり、しまちゃんはlapinという名前で編み物したり、パンにはまって自分でパンをつくったり。しまちゃんがcouleurをやめた時はしまちゃんは、これからどうしようか。と迷っていたような時期で、わたしは逆に東京で個展をしたりして、勢いがどんどんでてきた時で、、そんないろんな事情でやっぱりちょっと距離ができてしまった時だったんだなあ。とふりかえると思う。
杢キリンができた時、わたしが杢キリンの看板のイラストを描かせてもらいました。
新品のぴかぴかの喫茶店で、慣れない手付きで珈琲をはこんできたしまちゃんは、まだなんとなく喫茶店にしっくりはきていない感じだった。こんな喫茶店にしたい!と並べる理想の数々は、素敵だけどなかなか商売するという意味ではむずかしい理想だったのかもしれない。でも、したくないことをするために自分の店をはじめたんじゃないんだもん。という彼女の思いは、思った以上に頑固だった。でも、わたしも曲がりなりにもすきなことで仕事を得てきたのでその気持ちはよくわかる。妥協をしだすといいものができていかないというのも、よくわかる。
カフェブームが、若干下火になっていた頃、聞き飽きた「カフェ」という軽い響きよりも昔からある変わらない喫茶店って素敵やなあ。と思い始めた時期。いくつかしまちゃんと一緒にそんな純喫茶店へも行っては感想をいいあっていたなあ。
最初は理想の形のほうが大きくて、現実とのギャップにもがくしまちゃん。携帯電話でうるさくしゃべられると素敵な音楽も台なし。
おばさんたちの大声でしゃべる愚痴な話も、雰囲気がわるくなってしまう。
で、そんな時しまちゃんは「すいません、もう少し静かにしてください」とこっそり言いに行くのだと言う。
おとなしそうなしまちゃんが、勇気をだして言う。喫茶店の空気を守るために。
喫茶店って、ものが単に古くなっていいあじを出してきたからっていい感じの喫茶店ではないなあ。と改めて思う。
一番大事なのは、そこに流れている空気感なんだろうね。
ひとりでお茶をしていて、ちょうどいいなあ。と感じるところの喫茶店はそんなにたくさんない。
友達とワイワイ喋りたい時に行く喫茶店は、いっぱいあるけどひとりで読書したり、ちょっとだけゆっくりぼーと贅沢な時間を過ごせる喫茶店は多くない。店主が慣れ慣れしすぎてもだめだし、かといって冷たいのも嫌。
そこにいる店主は凛としていて、一生懸命仕事をしていたり、「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」が心がこもっていたり。でもオーダーの時は、なんとなく気さくな人間と人間とのちょっとした会話があったり。

今日は、お昼どきにいってしまったから、しまちゃんは忙しく働いていてゆっくり話しができなかったのだけど、逆に普通のお客さんになった気分でそんなひとりの喫茶店を楽しんでみました。
なんだかいいなあ。という空気感がみえました。やったね、しまちゃん。しまちゃんが作る手作りのパンも、本当においしい。
店においてあった本棚に、お客さんが作っていったという杢キリンの本があって、その本がとてもとてもよかった。最近たくさん出過ぎているその手の本よりも、ずっと本物。と思いましたよ。
ちょっと頑固なこだわりを持った店主のいる杢キリンという喫茶店。5年先、10年先が楽しみな喫茶店です。

杢キリン 守口市大日町12-8協和ビル1F (06)6904-8098 http://www.h7.dion.ne.jp/~m-kirin/

07.3/15 きょうの休憩時間

さむいですねー
春と冬が逆転ですか?だんだんあったかくなってくる感じがうれしいのになあ。
逆戻りって、なんだかいやですねえ。
最近は寒いから、自転車でアトリエに行かず電車通勤しています。
今日は、昼出勤でイベントの作品制作の締め、受注分の制作の締め(締め、というのはタグをつけたりとかそういうののこと)をして、今から連載の仕事の制作にかかろうと思っているところ。
ちょっとおなかがすいたので、友達や知り合いの方から最近よく聞くおいしいと評判のパン屋さんへいってみました。
肥後橋の駅近くにあるタカギベーカリー。アトリエで自転車で5分くらいのところ。さむいさむいと思いながら、初めて行くお店は楽しみ。
写真は買ってきたパンと、さっきいれた珈琲。おいしかったです。全部ぬくくて嬉しかった。たくさん種類があったので、ときどきまた行ってみよう。このへんは今度いってみようと思っているお店はまだまだちょこちょこあります。意外とアトリエができてからそんなに散策してないのです。まだまだ楽しみはとっておこう。少しずつ、まわるのです。

上の写真は愛知県のbloomさんであるイベントに出す作品。
1点もののかばんを2点。といわれたので、2種類のかばんを作ったうちのひとつ。もう1点はリュックサック。
お近くの方はよかったらみにいってみてくださいね。3日間だけのイベントになります。

Bloom企画展 10th anniversary「ソラヲ ミアゲテ」
2007年3/24(土)〜/26(月)10:00〜18:00
Bloom 愛知県刈谷市神明町7-60 メゾンローズ1F (0566)29-1900
http://www15.ocn.ne.jp/~bloom/

07.3/2 うれしかったこと

なにか作りたいんだけど、頭の中でイメージがくっきり浮かんでいない時はつくろうつくろうと思ってつくらなかったものをつくるようになりました。
こんな仕事のわりに、自分のものを手作りすることがすくない私。
既製品も好きだし、買い物が好きですし。ただ、自分がほしいものが売ってないときは作ろうと思ったりします。
例えば、ピンクッション。結構いろんなところを見て歩きましたがいいデザインのものがありません。腕にとめて使うのでゴムがついてないといけません。プラスチックのぱちんととめるピンクッションがありますが、あれは痛いのでいやなのです。でもそれでもなかなか面倒くさくて、作らずにかれこれ5年たっていました。ぼろぼろの学生の時に買った教材のピンクッションを使っていました。赤いギンガムチェックのよく手芸やさんで売ってるものです。次はかわいいの探して絶対買うぞ。と思っていた
のだけど、出会えませんでした。むかしむかし、ロンドンのリバティでリバティのピンクッションが売ってたなあ。とずーと心残りでした。長い前置きでしたが、そんなわけでお気に入りの布を使ってやっと作りました。型紙もとれたからまた古くなったらはりかえれます。めでたしめでたし。
そして、右のいれものはデジカメいれ。
こちらも市販のもので気に入ったものがなくって、なんかないかなーなんかないかなーと思っていました。
でもやっぱりサイズにぴったりのものは、みつからなかったのでついに作りました。こちらは1年・・2年待ったかな。
それまでの袋がひどかった。昔買ったMDウォークマンの巾着のいれもの。SONYとか書いてあります。中のカメラはパナソニックなのに。喧嘩させてどうする。という感じですね。センスゼロです。
なので、意外と嬉しいこの2つ。やっぱり使うものが気に入ったものだと使うのがうれしい。ちょっとしたことだけど、大事ですね。と、こんな仕事をしている人がよく言うよ。と思いますが。

さて、今日かきたいことはこのことじゃありません。(エー)
昨日はアトリエをお休みし、家のことをやっていたのですが1日ぶりにきたアトリエのポストに絵をかいている友達の三谷孝幸さんからの手紙。イラストで賞をとり、東京で個展をすることになったということ。しかもわたしも大好きな本、ヒニスムに掲載されることになったということ。
わたしへの手紙へは、バナナムーンで初めて個展をするキッカケをくれて本当にありがとう。とあります。
なんだか、じわーと嬉しい気持ちになりました。
三谷さんとの出会いは、かれこれ7年8年程前にさかのぼります。
imacを買って間もない頃、初めてのインターネットに興奮していろんなサイトをのぞいていた頃に、みつけたのが三谷さんのホームページ。トップの画像をみて、わーめっちゃ好きな感じ。と思い、頁をのぞいていくと、トルーマンカポーティの(ええと多分そう)文章にイラストをつけるとしたら・・とか、とても自由な発想でサイトを作っていて、しかもイラストのセンスがとても好きな感じだったんですね。それで、ネット初心者のわたしはなんのためらいもなく、メールを送ったわけです。そしたら返事がきて、そんなことを言われたのは初めてだ!と喜んでくださったメールがきて。
それからわたしの個展へ来てくれたり、一時、三谷さんのサイトでわたしも連載をさせてもらったり。
三谷さんの個展へも足をはこんだり。いろんな手法で絵をかいていらっしゃいますが、どの絵も三谷さんらしい優しい、センスのある雰囲気がただよっています。どうして世にもっとでないんだろう。と不思議だったくらいレベルが高いと思いました。
父に話したら、バナナムーンで個展してもらったら。というような運びだったと思います。父も三谷さんは世にでるな。と言ってたな。でも、押しの強い人でないから(わが家はみんな押しが強い)なかなかキッカケってないものなんかなあ。と思ってました。
でも、三谷さんは三谷さんのペースというか足取りでちゃくちゃくと頑張っていたんだなあ。とおもいました。
ほんとうによかったなあ。と思います。これから、さらにいい絵を描いていく方だと思います。みなさんも、注目あれ。
ヒニスムには、春頃にでるものに掲載されるそうです。
三谷さんのサイトは、こちらです→ http://www.jade.dti.ne.jp/~mimimi/hibinokoto.html(あんまり更新してないけど)

07.2/26 月曜日

月曜日がくるとちょっと安心する。
土日は休みだと決めているから嬉しいんだけど、なんとなく休まないといけないような、非日常的なことをしないとがっかりするような気持ちになるから。
仕事場のアトリエがあるビルも日曜日はシャッターがおりていて、中にはいる時はシャッターを自分であけないと入れないからなんとなく悪いことをしているような気持ちになって、よっぽど忙しくない限り日曜にアトリエにいくことはありません。そんな意味で月曜は、どうどうと仕事にいく気分。ビジネス街にあるからかもしれないですが、みんな動いている感じが気持ちいい。天気がいいからなおさら。
そんな中、土曜日はどんよりした寒い日でランチをふぃあんせと外で食べた後、(中盤から)喧嘩になりふぃあんせは、仕事へ行き、わたしも迷っていたんだけど気分が切り替わらないからアトリエへ。
こういうとき、本当にアトリエがあってよかったなあ。と最近よく思う。
逃げ場というか、気持ちが切り替わるというか。アトリエでなにかを作ったりパソコンにむかっていると、自然と反省の気持ちがでてきたり、やっぱり落ち着いてくるのであります。
右の写真は、naruseのタグをつけた初めてのワンピース。試作品です。
わたしは夏場にノースリーブを着るのが若干抵抗があり、(二の腕がいように太い)袖がある薄手の洋服というのを好んで着ます。
で、その時に嬉しいのが袖が若干大きいこと。腕が細く見えるから。
今年の流行はパフスリーブとか大きい袖がきているから、嬉しいなあ。と思う。
カーキ色も最近すきな色。デニムにもあうし、生成りのパンツでもいいかも。ポケットだけハンドステッチでつけました。
土台を作るのは、お手伝いさんにも手伝ってもらう予定。その上に刺繍したり、プリントしたり、布をいくつか変えて作るのもいいな。と思案中。
工場生産だけだと、やっぱり作りたいわたしとしては物足りないのでこういうふうに1点ものも一緒にあわせて作っていく予定。
今までは、個展だけで販売でしたがサイトでも1点ものができたら販売していく予定。
それにしても、タグをつけるとなんだかきゅんとします。
嬉しいから、つい家に持ち帰って一日眺めていました。
明日は、日帰り東京。ひさしぶりの弟けいちゃんにも会えます。嬉しいな。飛行機、ちゃんと乗れますように。(まだ心配)

07.2/23 あたらしいこと

naruseの織ネームができました。
ひと悶着あって、やっと届いた織ネーム。さてようやく工場のほうに縫製をお願いにいく段階まできました。
わたしは今回ありがたいことに、アサンスールさんがいろいろと助けてくださっているので、洗濯ネームや縫製仕様書や、工場にだすにあたっての細かいいろんなことをやってくださいます。あとは、商品があがってくるのを待つだけ。
その後、工場からあがってきたものに少しだけ自分で手をくわえたデザインにしたい。と思っています。

同じ洋服をつくるにしても、工場をとおすという初めてのことをするので私的には、とても冒険というかチャレンジというか。こないだ見積もりがでたのですが、おお!という値段。予測もほとんどわからなかったのでしなかったのですが、けっこうなお値段でした。こんなことしたい、あんなデザインにしたい。といろいろと思いつくままにしたら、やっぱり高くつくものでした。
値段設定もずいぶん悩みました。あんまり高くして売れなかったら困るし、でも安くしたら利益がないしで、久しぶりに数字とにらみあいながら、電卓をうちました。
でもいろいろと1回目でみえてきたこともあり、次回への勉強になりました。
結婚をひかえて、ただでさえお金が入り用な時なので旦那さんにも申し訳なく思い、打ち明けるのも緊張してしまいました。その興奮からか翌日、熱がでて一日寝込むことに。(笑)
ベットで横になりながらも、目をつむると仕事のことばかり考えていました。どうやって写真を撮ろうか。展示会はどんな空間にしていこうか。手作りの作品はあとどんなものを作ろうか。ひさしぶりに頭の中は必死な妄想。
初めてクルールで個展をした時も、こんな感じの精神状態になっていたなあ。と思い出します。
搬入がうまくいかない夢を何度もみたり、全然お客さんがこなかったら・・と想像してこわくなったり。でも、その分本当に必死になってやっていたなあ。
あたらしいことをやるっていうのは、本当に不安とないまぜの先がみえない楽しさがあります。
なんでも、慣れてくると落ち着いてできるんだけど、でもこの必死な感じのスリルというかがなくなってしまいます。
いろいろと段階はあるけれど、どの段階もいいところも悪いところも背中あわせ。
でも今の段階は、とりあえず不安。
ちゃんといいものが出来上がってくるのだろうか。ちゃんと売れるのだろうか。
来週、東京にいる同じように個人で洋服をつくっている弟の友達に会いにいってきます。今は、いろんなことを知りながら、工夫して進むしかありません。
よさそうなギャラリーからもお声をかけていただきました。いいタイミングの東京行きなのでそちらにも行ってきます。
あたらしいことといえば、東京行きは飛行機で。ちゃんと空港まで辿りつけるのか、こちらも不安と楽しみが背中あわせ。