58

07.6/6 展示会前

来週、2回目のアトリエ展示会がはじまる。
ここ1ケ月、縫製のお手伝いをしてくれていたAさんとほぼ毎日会って、相談しつつ縫ってもらいました。
同じ型紙でも、縫う人によってなんとなく、その人らしい雰囲気があります。わたしは、Aさんが縫いあげた時の、なんとなくやさしい、すっとした感じがすきです。本当は、Aさんに受注分も全部縫ってほしいくらい。
今回できあがった洋服たち、わたしたち2人の力作ですよ。ぜひみにきてください。

07.6/1 ふぁっしょんの魅せ方

ふぁっしょんの本をみつけては、ワクワクしながら買ってしまう。
普通のふぁっしょん誌も大好きで、雑誌の中ではっとする1ページがあると迷わずレジへ。
装苑では、昔から大森仔佑子さんのスタイリングが好きでよく買う。流行通信も、服部一成という人がADをしていた頃のは、大好きで中身も見ずにレジへ持っていってたな。
最近、雑誌とはべつにブランドが出しているファッションカタログなんかも、目についたら買う。部数が少ないために値段が結構高いものだけど、なにせ見ているとわくわくしてくるから、買ってしまう。
ヴェットモンの本(写真)も、よかった。なんだろうね、ヴェットモンの服を一枚も持っていないのに、雑誌で見るときにいつも、どきどきする。名前もかっこいいし、ロゴもかっこいい。

作った洋服を、どう写真に撮って残そうか。
少ない予算の中で、いろいろと思案する。
昨日、スタイリストの友達がアトリエにやってきてそんな話しをしているときに、以前私も一緒に仕事をしたことがあるモデルの女の子から電話がきたという。そのモデルちゃん、すごく可愛いくて雰囲気のある子で、いつかこんな女の子にnaruseの洋服を着てもらえたらな。と思っていて、珍しくコンポジを頂いて持っていた。(コンポジというのは、モデルさんの写真が載った資料みたいな名刺がわりみたいなもの)
スタイリストさんがその話しを聞いて、naruseの撮影でもやってもらえないかと交渉してみてくれるらしい。ついでにカメラマンもヘアメイクさんもお願いしておいてあげる。とのこと。すごくすごく有り難い話。聞くとみんな関西では売れっ子の人達なので多忙だろうし、実現するかわからないけれど、え〜いいのかなあ。と嬉しい反面、予算もそんなにないのにそんなことってできるのかな。と、まだ半信半疑。
ただ、やってみたい。という気持ちのほうが大きかったので、思いきってあまえてみることにした。
今、どんなふうに撮ってもらおうかラフを考案中。・・・わくわくする。
8月末頃スタートのあきふゆ販売にあわせて、naruseのサイトでみせることができたらいいな。
ああ、でもなんて贅沢な話。でも精一杯がんばってみよう。

07.5/26 大切な時間

4年くらいもの間やっていた、salidaという週刊誌の表紙連載がおわった。
6月いっぱいまで、発売されるもので終わる。でもわたしの制作は今月の初旬頃に、すでに終了している。
ぐるぐると、4年もの間のことを思い出す。
初めて、定期収入に恵まれ生活は安定した4年間だった。単発の仕事もちょくちょくはいっていたし、今も連載中のこどもちゃれんじのぽけっとの表紙連載も平行してやっていたので、ちょっとだけ贅沢もできた。(私のひとり暮し人生の中では)salidaは、関西の雑誌だったので打ち合わせや撮影、ポジチェック(モデルの撮影写真を選ぶ)など、制作以外の場面も立ち会うことになった。表紙をつくっているのは、編集長、アートディレクター(ADデザイナー)、カメラマン、スタイリスト、ヘアメイク、毎月ごと変わるモデル。時々、着物があると着付けの方が来たり、スタイリストさんにアシスタントがつくときもある。1枚の表紙に、たくさんの人が関わっている。
就職した経験のない私にとって、だれかと一緒に仕事をする。という経験はとても大切なことだったように思う。
しかも、単発でなく連載なので同じメンバーで同じ方向、目的を持ってある時期一緒に仕事するというのは、わたしの中ではひとつの時代という印象として残る。まだ過ぎ去って間もないから、過去の引き出しにはまだ収納されていないで、ぷかぷか浮いているような感じなんだけど、でも確実に終わってしまったことなのだなあ。と思うとちょっと寂しい気分と、新たなことが始まるわくわく感と、ないまぜになっている。

連載中も、couleurという作り手としての活動もしていたので(私の中ではあくまでこちらが本業という位置づけだった)本当にたいへんだった。個展と締めきりが重なってしまうと泣きたくなるくらい、忙しかったし、どちらかに力が片寄ってしてしまうという結果にもなった。どちらもいい出来にならない時もあった。
なにかひとつ、諦めみたいな気持ちになるとそれはいろんなことにも影響して、いろんなことが面倒くさく、仕事が嫌になる時があった。アーティストとして活躍し続ける友達をみて、あせったりする気持ちもあった。
salidaの仕事では、自分のアイデアや作風よりも前に、同じでないもの、色が鮮やかで季節感があるもの、構図の斬新さ、文字とモデルがたつ背景、週間ごとの求人にまつわる職種の中での背景、というものが前提にあり、そのプラスアルファとして、私のささやかなアイデアを、投入する。すべてのバランスが必要だったし、撮影当日にあうモデルさんのイメージともあわなくてはいけなかったりする。こうやってかくと、とっても難しいことだったと思う。
何度ももうやめたい。と正直おもったことがある。でも、きっといつか終わりがくるのだろうし、経済的安定も大切だった。なによりも、逃げたい気持ちでやめることっていうのは次にやることもきっとうまくいかないのだろう。と勝手に思っていた。
でも、ときどきスイスイといいアイデアが出て、撮影のモデルさんも素敵な人で、ヘアメイク、スタイリングも素敵で、制作もうまくできて、誌面になったときに「おお、いいできばえ!」と思う時は、その1週間はとても嬉しかったし、満足だった。
表紙メンバーとも、私よりも年上の大人ばっかりだったのだけど、友達みたいに仲良くなってきて、撮影のときはワイワイと楽しくて、本当に仲良しになった。なかでも、スタイリストさんとはなんだか気があって、プライベートでも仲良しになって、私の今やっているnaruseのブランド立ち上げの時には、いろいろな人を橋渡ししてくれたり、応援してくれたりした。
なんでも、つながっているなあ。と思う。
どんなことも、わたしにとってはひとつの線であり、今があるのは過去のおかげ。
人間形成にも、とっても大事な時だったように思う。
それから、他からくる仕事がとてもやりやすくなった。salidaほど大変な仕事は、まだやったことがない。
仕事がはやくなったし、打ち合わせでのやりとりが、ちゃんと頭にはいってくるし、理解できる。
雑誌の仕事は、とにかくスピード感がいる。ええ?というスケジュールの時もある。でも、こなせたという自信がほかの仕事がきても、大丈夫。となる。

でも、やっぱり今salidaが終わって、naruseのデザイナーとしての仕事にたくさん時間とれるというのは、本当に嬉しい。頭の中がシンプルで、なにを見ても洋服のデザインにつながる。やっぱり好きなことなんだろうなあ。と思う。
毎日、洋服のことや展示のみせかたのことで頭の中がいっぱいになっているのは、どっぷり自分の世界に浸るようで、とても幸せなこと。
アトリエに、今、できたてほやほやの、あきふゆの洋服たちが並んでいる。
アシスタントをしてくれているAさんが、すごく頑張ってくれていて、本当に有り難いです。しかもとってもきれいな仕上がり。
春夏ものの注文も少しずつ増えてきていて、スプリングコートはアトリエの在庫がなくなった。店頭にはまだあると思うんだけど。
ふぁっしょんでざいナーとして、ゆっくりまた新しい方向へむかっているなあ。と思う。
まだまだ振り返るには、早いけどわたしの中での大切な時間のことを、ちょっとだけ書き記したかったのだと思う。

07.5/22 自然の多いところ

最近、5人くらいの人達から「近々子供ができるよ」と言われる。
その5人の人達は、ちょっと不思議な能力?を持っている人たち。しかも、みんな口を揃えて女の子だよ。と言う。
こんなに立続けに言われると、まだ自分の体にはなんの兆候もないのに、近い将来のことを考えるときに自然と子供のことも考えたりする。それはダンナサンも同じ気分らしく、子育てするなら自然の多いところに住みたいね。となっている。まだいないんだけど。(はっと我にかえるときに気付く)

日曜日、そんな気分からはじまった将来の住処探しの第一歩をはじめてみた。
やっと引っ越しが落ち着いたと思ったら、また引っ越ししなくてはいけなくなるかもしれない。またもや引っ越し貧乏の兆し。
ダンナサンが大学時代から10年程住んでいた西宮近辺で探すことにした。彼は、大阪へ住んでまだ1年もたってないのに、もう西宮が恋しいらしい。大阪の空気のまずさと言ったら!と喋りだすと、大阪好きのわたしにはちょっと悲しくなるくらい大阪がそんなに好きではないらしい。(そんなことないけどね。と必ずつけたすけど)
そんなに素晴らしい西宮とやらに、では連れていってもらおうではないか。と、行ってみることに。
1年前くらいにできたという、さくら夙川駅で下車。隣の駅は芦屋です。芦屋か、お金持ちが住むエリアだわ。そんなところ、私達では住めないわ。と内心思う。真新しい駅は、きれいで清潔感。ナチュラルローソンもある。芦屋エリアには、なんとなくだけどナチュラルローソンが結構多い。と思う。

夙川沿いを歩いていると、いいお天気のせいもあるけども本当に気持ちがいい。
猫もいる。人なつこい猫だった。
ずんずん歩いて、海まで(水平線はみえないけれど)歩いた。海も、山もある。
大阪からほんの15分程度電車に乗っただけで、こんなところがあるのか。水もきれい。人も少ない。
彼は、このあたりのいい所をいろいろと案内しながら、とても満足気。思い出もたくさんあるらしい。彼は大学時代の話をはじめると、キラキラした目になる。専門学校しかいったことがない私には、大学時代というものが未知の世界なので、彼の話を聞くたびに、うらやましく感じる。そんな彼は、今放送中の月9のドラマにはまっている。目をキラキラさせて(時に涙を浮かべている彼をみて)大学ってこんなに楽しそうなものなのかしらん。とか、思う。
そんなこんなで、いつも何かと行動の遅い彼がインターネットの不動産情報で、西宮で物件を探しはじめている。
うーん。
うーん。
自然のいいところには、住みたいがアトリエが遠くなるのは不便だな。というか、子供ができたらアトリエは無理なのかしら。
うーん。うーん。
そんなことを思いながらも、毎日ミシンを踏んでいます。楽しすぎる。かわいい服が生まれ続けています。
仕事も子供もほしい。というのは欲張りなのかしら。

07.5/18 制作の日々!

GWからどんどん日々は流れ、ずいぶん遠くのことのように思ったり、思わなかったり。
15日まで、松本のtonicoで開催されていた「LADY MADE MOOD」もついに終わりました。見に行ってくださった方、
購入くださった方、それからtonicoのあやさん、本当にどうもありがとうございました。
次回も楽しみにしてくださっている方がいるというお話から、あきふゆの展示会の受注会としてtonicoでもやらせていただくことになりました。今回はちゃんとスケジュールがたてられなかったので平日3日間のみとなってしまいますが、10月に開催予定の来年の春夏の受注会は週末もちゃんとはさみたいと思っています。松本のみなさま、今後ともどうぞよろしくお願いします。そうそう、tonicoの受注会は「おでかけ展示会」と命名しました。発案者はtonicoのあやさん。10月には名古屋のプチマルシェでもおでかけ展示会にまいりますよ。お楽しみに。

2007-08 あきふゆ展示会 naruse collection#02
アトリエ展示会 6/12(tue)-/16(sat)12:00-19:00(最終日18:00)
場所 atelier naruse(アトリエ)大阪市西区京町堀1-14-25京2ビル509 06-6445-6647

おでかけ展示会 6/18(mon)-/20(wed)12:00-19:00(最終日17:00)
場所 tonico 長野県松本市中央2-4-1-2F 0263-34-6621

(詳細は、naruseのHPにて)

今週から、お手伝いのAさんが仕事が終わったら毎日アトリエに通ってもらって一緒に作っています。縫製担当のAさんと、もくもくと、ほとんど喋らずに作り続けています。Aさんは、ちゃくちゃくと洋服を縫い上げていき、わたしは「キャー可愛い!Aさんありがとう〜〜」と叫ぶ日々。サンプル作りは、なんて楽しいことか。
Aさんも、可愛いものができると嬉しくなるのか帰る時はとってもかろやかな声。楽しいです〜と言ってくださる。
もうなくてはならない存在Aさん。
出来てきたあきふゆもの、とってもかわいいです。ガーリィでユーモア。レースなんかも使っていたりします。
わたしは、もくもくと鞄を作ったりハンドステッチの部分を縫ったり、布の発注をしたり、釦を選びにいったりと、素材集めや、アサンスールの企画室の往復に、自転車で奔走する日々。
さらに取り扱い店鋪の資料を作ったり、かわいいお店を探したり。なんだか大変なんだけど、充実した楽しい日々。
こないだ、9月のスペースRの個展の打ち合わせにもいってきました。
展示会と個展をちゃんとわけて考えよう。と思い立ち、スペースRの個展ではcouleurとnaruseを組み合わせたnaruse ayako展という形でしようと思っています。どんな展示にしようかこないだから、うんうん唸って考えていたら、お風呂にはいっている時にいい考えがひらめきました。お風呂はいい考えがひらめく場所です。
個展では、もちろん商品は買ってほしいけれど、見にきておもしろかった!と思ってもらえるような展示になるといいな。と思っています。couleurのグッズなんかも作ろうと思ってます。
それから、10月の2008春夏展示会では、南船場のgriffithの2Fスペースをお借りして開催することになりました。アトリエでは日曜に開催できないというのと、やはり展示する場所っていうのは大事。商品がよりよくみえるように。と思って、とても素敵な空間のgriffthでやりたい。とずっと思っていて、友達つきあいもさせてもらっているgriffithにお願いしてみました。
griffthのお2人とは、年も近いせいかとても仲良し。展示会中はゆっくりいろいろ話すことができそうで楽しみ。
連載の仕事がひとつ終わって、毎日ほんとうに自分の作品のことばかり考えています。
そんな環境にさせてくれたダンナサンに感謝の日々。がんばって、いいものを作っていこう。