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73 08.11.15 北欧紀行(6)最終章
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| さて、ついに北欧紀行も最終章。こんなに長い連載になるとは思いもしなかった。 個展の準備のあいまに書いているこの紀行は、書いている時だけ、すでにはるかかなた遠くなってしまった北欧のことが思い出されて、ちょっとだけ切ない気持ちになる。終わってみると、なんと楽しい10日間だったか。そして、新婚旅行だけど4人で行ってよかった!と心から思った。長屋夫婦は元気にしてるだろうか。 帰ってきてから、そういえば一度も連絡していないな。 さて、紀行のつづきである。 |
かなえちゃん、それはなにをかいてるんだい? |
えーとね、北欧人。 |
そうこうしているうちに、タンペレ到着! |
どのお店も閉まっている・・・(日曜日だった) |
紅葉がきれいだったなあー |
ショーウィンドウのケーキ。やっぱりムーミンなんだね。 |
日本人観光客がいかに多いかがわかる。 |
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| タンペレに訪れた一番の目的は、やっぱりムーミン。 そのムーミン谷博物館は、想像以上によかった。 日本人だらけでびっくりしたけど、でもなかなか感動ものの博物館なのだ。そして見ているうちに、なんだか感動して泣けてきてしまうのだ。結構ひろい館内で、ときどきうちのだんなはんとすれ違うと、同じくちょっと泣いている。一度も訪れたことのなかったフィンランドでうまれたムーミンなのに、小さい頃からずっと知っていて、懐かしくてノスタルジックな気持ちになる。なんていうんだろうね。とっても優しくてあったかいものを感じるのだ。にも関わらず、原作を読んだことがないので、日本に帰ってからいっきにムーミン谷シリーズを購入。今、寝る前に読みつづけている。読めば読むほど、これをアニメにしたい。と思った日本人って素敵だとおもう。けっこうシュールな内容。 |
タンペレで泊まったホテルも、ソコスホテル。 |
ホテルの窓からみた夕焼け。 |
タンペレの街にながれる川は、なぜか黒い。澄んでいるのに、黒い。水が黒いのか、川底が黒いのか。 |
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| タンペレ滞在は、日曜と月曜だったため飲食以外のお店はほとんど閉まっている。天気はよかったのだけど、風が冷たかったので、そんなに出歩かずホテルでゆったりと夕焼けをみたり、読書したり音楽を聴いたり、旅の終盤の疲れをとるような2日間だった。 でもヘルシンキよりもタンペレのほうがきれいな街だった。道もひろくて、人も少ない。なんとなくイメージする北欧という感じに近いかも。 |
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| さて月曜の朝には、早々にタンペレをあとにして再びヘルシンキへ。 かもめ食堂の舞台になったスオミ食堂は、夕方6時に閉まってしまうのでお昼ごはんに行くことに。ホテルに荷物だけ預けてまたトラムに乗っておなかをすかせて向かったのだった。 スオミ食堂は、映画にあやかりすぎていて遠くからでもすぐにわかった。映画のポスタ−が貼ってあるし、店内にはこんなものが飾られている。いったい誰がかいたものなのか。 |
噂のシナモンロール |
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| スオミ食堂は、その名のとおり(スオミ=フィンランド)フィンランド料理のお店である。食堂なので、値段もお手頃で、素朴なフィンランド料理が味わえるお店。 とても優しそうなご夫婦が、ときどき日本語を使って挨拶してくれたりする。ここにも、日本語のメニューがあった。私達は何人目の日本人だろうね。 私達が食べている間にも、日本人のお客さんが2人、3人と増えていったのでなんだかちょっと恥ずかしいのだけど、いいんです。この映画のおかげでよけいにフィンランドに行きたくなったのだから。恥ずかしがらずに、こんな写真も記念に撮ってみました。 |
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初公開です。わたしの服を着るだんなはんです。 |
恥ずかしがるかなえちゃんを撮る、長屋くん。順番を待つわたしたち。 |
| アリガトウと言ってくれるスオミ食堂のご夫婦に手をふって、ホテルにチェックインをする為に戻ることに。 この旅、最後のホテルである。そしてこの旅いちばんの豪華ホテルである。2008年デザイナーズホテル100にもはいっている、クラウスK(クラウスコーと読む)というホテルである。 |
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| おお、ちょっと違う。という感じである。はいった瞬間テンションのあがりまくる庶民派夫婦。 なんだかテンションがあがって、別にふつうの便器を撮ってしまうだんなはん。なんで?
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| せっかくのホテルなんだし。といって、観光もそこそこにホテルを堪能しようということに。 といっても、特になにもすることがなく音楽を聴いたり、明日帰る荷物の準備をしたり。 とてもいいホテルなのに、浴室は今までで一番使いにくかった。おしゃれすぎるというのは、機能性がついてこないものなのか。 さて、晩ごはん。今回最後の晩ごはんである。またクールナに行きたいところだけど、予約をしていないと入れないレストランであるし、もうひとつ気になっていたお店へいくことに。 |
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| ライブハウスで長年バイトをしていそうなお兄ちゃんが、ひとりできりもりしているお店だった。そのお兄ちゃんは、日本語でバボだかなんだかと書いてあるTシャツを着ていた。ちょっとこわもてのそのお兄ちゃんは、忙しそうに注文をきいたり厨房にはいったりしている。そんなお兄ちゃんにかなえちゃんは、なんで日本語のTシャツなんか着ているの?的なことを英語でわざわざ質問する。そしたら忙しいながらも、好きなバンドのTシャツなんだ。というようなことを、足をとめて教えてくれた。 料理は、クールナほどではないけれど美味しかった。スープもコクがあって寒い夜にしみる味だった。 日本から、日本食が恋しくなったらとカップラーメンを持っていってたのだけど、旅の間全然恋しくならなかった。むしろカップラーメンを食べたいと本当に思わないほど、料理は美味しかった。 日本にいる今、時々ベリーがかかったミートボールと、マッシュポテトが食べたい・・と思うくらいである。本屋さんへスウェーデンやフィンランド料理の本を探しにいったくらい。みつけられなかったのだけど・・ |
一服していただんなはんが、お店からでてくるところを撮っていた。映画のワンシーンみたいである。 |
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| いよいよ帰る日になってしまった。 でもこの頃になると、ちょっと日本に帰りたいな。という感じになってきている。 この日は、朝からテンペリアウキオ教会へいくことにしていたんだけど、行ってみるとイベント事が開催されているようで関係者は入れないようである。午後からならはいれるよ。とのことで、またあとでくることに。 それならば、とトラムに乗ってカウッパリ市場へいくことにする。この市場の2階にマリメッコが安く買えるお店があるらしいのだ。 そうそう、北欧へいったら生地をたくさん買ってこよう!と思っていたのに、全然布が売っているお店に出会えないのだ。行けばわかると思っていた大雑把な性格をなんとかしたいものである。私達がいくところには生地といえばマリメッコしかないのだ。マリメッコは、とても可愛いし安い値段で買えるのは嬉しいのだけど、著作権があるため、作品づくりには使えないのだ。そうと知っていても、かわいい柄がたくさんあるのでついつい自分用に、とたくさん買ってしまった。帰国した翌日、なんだかわからないけど、取り憑かれたようにこのマリメッコの布でカーテンをつくった。 それにしても、日本の雑貨屋さんとかで売っているような北欧の布ってみんなどこで買ってきているんだろうね。わたしがマリメッコ以外でみつけた布は2種類だけだった。 |
むこうにいるとかわいい建築物は見慣れてきてしまうのだけど、改めて見ると本当にすてきである。 |
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| ふたたびやってきた、テンペリアウキオ教会。 石でできた教会。窓からは空がみえる。とても素敵な教会だった。 なにかの演奏会のリハーサルをやっていて、すばらしい演奏と歌声も聴くことができた。夜になると、窓からは星空がみえて、それはそれはきれいらしい。 |
空港へいくタクシーでは、人なつこい運転手のおじさんがいろいろとつたない英語で、ガイドしてくれていた。 |
最後に空港の前でポーズを。たのしかったねえ〜帰りたくないねえ〜 |
最後にみたフィンランドの夕焼け。 |
| 後半につれて、かなりざっくりとした北欧紀行になってしまった。 フィンランドに入ったあたりから、みんなに旅の疲れが出始めたり、体調をくずしてしまう人がでたり、ちょっぴり日本が恋しくなってきたりして、実は最終日は夜8時の飛行機なのに、空港に着いたのは昼の3時である。観光をし疲れたとでも言おうか。わたしのフィンランドの予定計画が、ざっくりしすぎていたせいだろうか。 でもその早く着いた空港では、チェックインするまでになんと、1時間を要するのである。どうやって中にはいればいいのかが、わからないのである。8時のフライトのため、まだ電光掲示板にはチェックインの窓口の番号が出ていないということもあったり、タックスフリーはどうやってすませるのだ。とか、荷物預けてしまったら免税手続きは無理なんじゃないか。と、空港の入り口で、おろおろしながら、最初にかなえちゃん、うちのだんなはんと、空港スタッフに聞きにいくも、「・・・わからん」。 ついに私は得意の日本語で、日本人に聞いてみた。それでもわからなかった。 それでどうなったのか、ちょっともう忘れてしまっているのだけど、普通にチェックインして中でタックスフリーの荷物を確認してもらった。なんだかわからないけど、要するに簡単なことだった。 空港に早く着きすぎて退屈するだろうなあ。と思っていたのだけど、時間はどんどん過ぎていき、免税店で忘れていた兄弟へのお土産を買ったり、お茶したりしていたら日は暮れていき、ついにフライトの時間がきてしまった。関空行きのロビーには、日本人だらけ。もう日本に帰ってきてしまった気分である。 飛行機では、ごはんを食べたらすぐに寝てしまい本当にあっという間に着いてしまった。 旅の余韻は、ふたりの間でいまでもどこか続いている。 |
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| 翌日につくった、マリメッコのカーテンでいっきに我が家が北欧になる。 食卓には、もちろん北欧食器がならんでいる。 そして、寝るときはムーミンの枕カバーの上でムーミン谷の本を読んでいる。 |
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--------------------------------------------------------------------------------------------------------- 私達のなんとも私的な北欧紀行、たのしみに読んでくださった皆様、どうもありがとうございました。 さて、つぎからいつものある日のハナシのシに戻ります。 |
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08.11.11 北欧紀行(5)
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| なかなか終わらない北欧紀行。もうすでに帰ってきてから1ケ月がたとうとしている。
シリアラインでストックホルムから、ヘルシンキへ。 さて、フィンランド初日のホテルはソコスホテルプレディデンティというところ。フィンランドには、ソコスホテルがいくつもある。 |
北欧らしいホテルだね |
| 荷物を預けた後、チェックインまで時間があったので街を散策にいくことに。 キアズマという現代アートの美術館へいく。 なかなかおもしろい美術館で、さいきん日本でも人気がある北欧のアーティストのアヌトゥオミネンや、ヤンファミリーの感覚が近い感じで、ずいぶん楽しめた。美術館のショップではおもしろい画集や作品集がたくさんあってかなり長い時間物色して、たくさんのポストカードと作品集を購入。日本でもみたことがあるものもいくつかあった。スウェーデンよりもフィンランドのほうが、なんとなく日本(東京)の感覚と近いのでは。と思う。アートの世界も北欧ブームということかな?併設のカフェでは初めてのシナモンロールを食べる。おいしい! |
キアズマの前 |
郵便博物館の中。天窓の模様が北欧っぽい |
大聖堂の前で |
イッタラのショップ |
かもめ食堂でもでてきた、本屋の中にあるアアルトカフェ。ここで片桐はいりと小林聡美が出会うシーンである。 |
| フィンランドの印象は、天気のせいかもしれないけれど(曇っている日が多かった)スウェーデンよりもどこかうす暗くて、アキカウリスマキの映画の世界のように少しなんだか切ない。 タンペレという街にも行くのだけど、タンペレのほうがきれいで清々しい街だった。ヘルシンキは、なんだか庶民的な街という感じ。でも、街中には若手の(たぶん)作家がギャラリーで展示しているのをよく見かけたり、アートが身近なところやゴチャゴチャしているところが、日本にちょっと似ている。なので、意外にフィンランドのほうが落ち着いたりもする。そんなフィンランドでだんなはんと2人はまったのがフィンランドのポップミュージックである。 これも片桐はいりのエッセイに書かれていたことなんだけど、日本の演歌、、というより日本の70〜80年代の頃に流行ったような音楽が存在する。山本リンダの歌に似ている曲だったり、もっと今風なのでいうと、まるでミスチルみたいな音楽が街のブティックで流れていたりする。 これがなんとも、癖になる。テレビをラジオチャンネルにあわせて、私達夫婦はヘルシンキにいる間中、ずっとこのFMスオミ(だったような気がするんだけど)を聴いていた。ちょっと古くさくって、懐かしいのだ。 |
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あかい靴がすてきね |
| アラビア社にも行った。 残念なことに、博物館が改装工事中でみれなかったのだった。かなりショックである。でも日本人の観光客が多いんだろうね。こんな貼り紙がはってある。ちょっとだけ間違っている。 |
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| フィンランドにはいってからは、なんとなく旅の終盤にさしかかってきた感じがあって、ちょっとだけ日本での仕事のことなんかが気になってくる。私なんかは嫌いな仕事ではないのだけど、それでもやっぱり旅にでていると自由度がぜんぜん違う気がする。 毎日寝るときに、明日はなにして遊ぼう。なに食べよう。と思いながら寝るのだから、幸せ以外のなにものでもない。ただ、毎晩思うのは日本に残してきた猫2匹のこと。元気でやってるかな、みんなを(世話をしてくれている友達)困らせていないかな。と毎晩思いながら眠りについていた。 そろそろ、みんなへのお土産も考えていかないとな。という感じにもなってくる。 アラビア社にも、アウトレット的なお店があって日本で売っている3分の1くらいの値段である。アラビアの食器やムーミンの枕カバーやらの布製品をいろいろと買う。 |
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クールナというレストラン |
| ヘルシンキでは、おいしいレストランに行くことができた。 雑誌フィガロに載っていたレストランで、予約をとらないと食べれない人気店とかいてある。大聖堂の近くにあるレストランなんだけど、体調をくずしたうちのだんなはんをホテルに残し、長屋夫婦とわたしと3人でそのレストランへ行くことに。(薄情であるが、しかたないのである)なんとかたどりついたレストランは、ドアをあけた途端にいいにおいがして、お店の雰囲気もとってもいい。でも人もいっぱいで今晩はどうやら無理そうである。残してきただんなはんのことも思い、じゃあ明日の晩の予約をしていくか。ということになり、片言の英語で明日4人分の予約をして帰ることに。その日の晩は、ドムドムみたいなハンバーガーショップでだんなはんの分のハンバーガーセットも買って、ホテルで食べた。 翌日の晩、楽しみにしていたレストランでのディナーでは、今度は長屋くんが体調をくずしてしまい、結局かなえちゃんと私達夫婦という昨日とは逆の3人で行くことに。ホテルに残していく夫に気を使いながらも、かなえちゃんは「わたしも食べたい!」と言って、元気よく3人で食べにいった。 料理、ほんとうに美味しかったのである。これはヘルシンキに旅行しにいく方にはおすすめ。お店のスタッフも親切で感じがよかった。長屋くんには申しわけなかったが、とてもいい夜だった。 さて、次回はタンペレという街にあるムーミン博物館へいく。そして、最後にかもめ食堂へ行く。の巻である。 |
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08.11.3 北欧紀行(4)
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注)こちら、だんなはんではありません。 |
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| リサラーソンの工房見学は、今回の旅でいちばん楽しみにしていた。 グスタフスベリという街にある、陶器博物館は思ったよりも小さい博物館だったのだけど、リサラーソンやスティングリンドベリの作品がずらり、ならんでいる。 でも小さい博物館なので、すぐに見終えてしまったので私と長屋くんが絵付け体験をしてみることに。長屋嫁さんとうちのだんなはんは、絵がへたやけえ。といってどんなに勧めてもやろうとしなかった。 わたしと長屋くんは、うきうきしながら白いお皿に絵を描いていると、横でみていた長屋嫁、かなえちゃんが夫の描く絵に文句をつけはじめる。たのしそうに絵を描いていた長屋くんはむかっとして、じゃあかなえちゃんかいてよ!とちょっとした夫婦喧嘩をみることができた。なるせまんのみたいなのがいいーと言い残して、かなえちゃんとだんなはんは外にでかけてしまった。長屋くんはでも優しくて、描いていた絵を消して写真のような素敵な植物の絵をかいていた。なかなかすてき。 ひさしぶりに美術の授業中みたいな感じがしてきて、なんともたのしかった。 できあがったので、工房のひげのおじさんに声をかけると、わたしの描いた絵をえらく褒めてくれた。あいかわらず英語はわからないのだけど、とにかくべた褒めしてくれているらしい。イタリア人のジョバンニというおじさんなのだけど、工房のアーティストのひとりなんだということを日本に帰ってきてからみた雑誌で知る。グスタフスベリを紹介する記事には、ジョバンニがうつっていることが多かった。 イタリア人だからか、もう嬉しいくらいに大袈裟に褒めてくれて、そのうち展示室をもう一度ジョバンニの解説つきで案内をしてくれることになった。もちろん全部は理解できないのだけど、そんな私達に一生懸命喋ってくれて親切にしてくださった。 そして、絵付けした皿というのは、すぐに焼いて持って帰れるものではないらしく、いくつか数が集まって一斉に焼くのだそうで、今度焼くのが1週間後だという。一生懸命描いたのに持って帰れないのか。とわかって、がっかりしていると、ジョバンニはいつまでストックホルムに滞在しているんだい?と聞いてくる。明日の夕方にフィンランド行きの船に乗る、というと、しばらく考えた後、なんとか明日の昼頃までに焼いてあげよう!と言ってくれた。明日、朝8時にはあけておくから明日取りにおいで!と。 それからの私は、もう帰ってもいい。と思うくらい幸せだった。 |
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| 翌朝、5日間滞在したホテルをチェックアウトし、ものすごく重くなったスーツケースを持って駅のコインロッカーに預け、(ここでも本当におもしろいくらいスムーズにいかない)なんとか身軽になった私達は、昨日のお皿をとりにまたグスタフスベリに向かう。 10時すぎに着いたら、ジョバンニがでてきて「ソウリィ〜」というのだ。ソウリィーくらいはわかる。ごめんなさいと言っている。どうやら、私のがまだ焼き上がっていないらしくて13時くらいまで待ってくれないか。と言われる。待っている間いろいろと案内してくれるらしく、まだリサラーソンの工房をみていなかったので、リサラーソンの工房をみてみたい。というと、まだ見ていなかったのかい?!こっちだよ!案内してあげよう!といって、案内してもらった。写真は色つけをしているところ。 |
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色をつける前の陶器たちが、ずらーとならんでいる。 |
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| 工房のスタッフがリサラーソンにも会いたい?と言って、よんでくれるという。(多分そんなことを言っている)でも結局それは叶わなかったのだけど、行くタイミングによっては会えるらしい。 ジョバンニが名刺みたいなものをくれて、住所とeメールを教えてくれる。私も名刺を渡した。 帰ってきてから、すぐにジョバンニに手紙を書いた。手紙だとパソコンの翻訳機能で英語の手紙をかくことができるので、言えなかった嬉しさやありがとうを何度も書いて送った。 焼き上がったわたしのお皿は、とっても素敵だった。いま、家で飾るのではなくて実際につかっているんだけど(使ってこそ、と思って)初めておろした日というのが、せんべいみたいなまるでお皿に似合わないものをのせてしまい、だんなはんにびっくりされた。そのへんのセンスはないらしい。 |
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シリアラインの船内。エレベーターもある。 |
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| 楽しかったスウェーデンともお別れ。 私達は、重いスーツケースをごろごろ押しながらフィンランドのヘルシンキへ。 ヘルシンキへは、シリアラインという豪華客船でむかうことに。豪華客船といっても、そんなに高い値段ではない。17時間かけて船内で1泊というものなんだけど、個室で窓ありの部屋に4人で泊まったのだけど、ひとり2万円位である。豪華な食事2食つきなので、そんなに高くはないと思う。 だけど、部屋は狭かった。こんなふうである。
ベッドは2段ベットみたいになっていて、つかわないときは収納できる感じになっている。 |
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天気がわるくて、甲板にはだれもいない。さむい。でもなんだかはしゃぐ。 |
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ビュッフェ形式の船内での晩ごはん。飲み放題、食べ放題である。 |
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| 船内では、夜はショーがやっていたり、カジノがあったりたのしそうである。 夜遊びをたのしみにしていたのに、晩ごはんを食べ過ぎて飲み過ぎてすぐに眠くなってしまって、長屋夫婦と私は「1時間だけ寝る・・」といったまま、朝まで寝てしまった。 みんなが寝てしまって、つまんないだんなはんは、ひとりでカジノを見学にいったり(みるだけ)船の中をひとり歩いてまわっていたらしい。一度みんなを起こしたらしいのだけど、誰も起きなかったらしい。 朝、7時半過ぎに目がさめてみんなでシャワールームを取り合いである。 |
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船からみたヘルシンキの街! |